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佐渡に足りないもの

久しぶりにお会いした佐渡市役所の方に、佐渡に住んでもう何年?との質問のあとに訊ねられました。
「佐渡に足りないものって何?」

そこで事務員さんのあたまに即座に思い出されたもの、それは。「…ジャ○コとかイトー○ーカドーですかね?」
なんとも即物的ですが、ぱっと出てきたのはその手のものばかり。

ケン○ッキー、ユニ○ロ、セブン○レブン、映画館、地下鉄、遊園地、大学、大学病院、都市銀行…数え上げればきりがありません。
佐渡に来た当初は百貨店がほしいと泣いていました。もしくは海峡に橋を架けてくれと。
けれどもそれらを考えてみると、便利に行ける範囲にあったらいいなとは思うのですが、けっして足りないものではないのです。

足りないもの、ということは絶対必要なのに無いもの、ということ。
じゃあ佐渡に足りないものって何でしょう?

そう考えていくと実は、足りないものは何も無い、という結論になってしまいそうです。
(病院と福祉施設は別!いくらでもまだまだ欲しいです。)

あえてあるとするならば、足るを知ること、佐渡の現状に満足する気持ちでしょうか。
もしくは、現状の佐渡を不便でも守っていこうとする意志なのかもしれません。

今の佐渡の様子を眺めてみると、国道沿いは郊外型大型店舗が軒を連ね、住宅地にはハウスメーカーの洋風住宅が建ち並んでいます。
その代わり昔ながらの商店街にはシャッターを下ろしたままのお店が増え、住む人のない屋敷も増えているようです。
新潟市なみに発展してくれれば生活が便利になると思う反面、このままでは“どこにでもある田舎”になってしまうのではと心配です。

佐渡らしさを失ってしまえば観光客にも魅力はなく、観光客がいなくなれば生活路線で稼ぐしかない佐渡汽船はますます値上がり、 都会へ出て行った方の帰郷への思いもうすらいでしまい、佐渡はますます寂れていくのかもしれません。
でもそうなると今度は佐渡らしさっていったい何なのでしょうか?

ほんのひとつの質問からもう3日も悩み続けています。次にお会いするときにはどうかいい答えが浮かんでいますように。

 

[ 掲載日:2005年08月19日 | カテゴリ:佐渡のこと ]