鬼太鼓(おんでこ)
4月12日から15日はトキ交流会館のある新穂地区の各集落のお祭りラッシュです。
この4日間はどこかしらの地区で鬼太鼓の太鼓の音が聞こえてきます。
13日は舟下地区と大野地区のお祭りでした。
お祭りの行事のひとつである鬼太鼓は朝早くに自分たちの神社を
出発し、一日かけて地区の家々を回ります。
大野鬼太鼓はなんと午前2時30分に出発するのです!
おうちに小さな子供がいると獅子が頭を噛んであげます。
そうすると健康でいられるからです。
小さい子供は怖くて泣いてしまいます。
お年寄りの方は手を合わせ獅子を拝み、
無病息災をいのり頭を噛んでもらいます。
鬼太鼓は家々すべての門付けを終えると、自分達の地区の神社に舞を奉納
して、本神社である日吉神社(新穂の“山王さん”)に入って舞を奉納します。

今回、アオキがみたのは大野地区の鬼太鼓です。
夜7時半ごろ、小雨で石畳が光る境内で鬼太鼓が始まりました。
子どもたちも大勢参加し両側をはさむように並んでちょうちんを持っています。
鬼と獅子の動きから場面に合わせてかけ声をかけます。
その子どもたちを囲むようにして、おじいさんたちが子どもたちを
踊り手とぶつかったりしないよう守ったり指導しています。
鬼は細やかな動きに緊張をはらませ、
獅子はふかく屈伸した姿勢で演じ続けます。
数年前に引退したばかりの担い手たちはちょうちんを掲げ、今踊っている鬼達を導きます。
踊り手が怪我をしないように支え、警戒し、掛け声を叫びます。
「寄れ!」「はらえ!」練習の時に飛んでたであろう
言葉が、年を重ね目の肥えた観客(かつての担い手たち)から
「鬼負けるな!」「獅子がんばれ!」の声援が飛びます。
鬼や獅子を応援しているようで、
その言葉の激励はいつもその若き演じ手にむけられています。
鬼太鼓と山王さんの境内と、その場にいる人すべてが一体となった雰囲気は
鬼太鼓の終わりの太鼓とともに鬼太鼓の組全員の礼と観客の大きな拍手で幕を閉じます。
この鬼太鼓の裏には
一般には知ることのできない練習があります。
一ヶ月前から毎日夜に先輩の指導による練習が続きます。
地区の住民は寝る頃、目を閉じると
各集落の太鼓を練習する音が響いているのを一ヶ月前から感じ、
祭がくるのを実感するのです。
[ 掲載日:2007年04月17日 | カテゴリ:佐渡のこと ]
