『朱鷺の遺言』
トキに関連した本を読んでみました。

単行本『朱鷺の遺言』
著者 小林照幸
出版社 中央公論社
発行年月 1998年4月
価格 2,310円(税込)
第30回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品
文庫本は品切れで、重版の予定はないそうです。(2007年11月26日現在)
出版社 中央公論新社
発行年月 2002年3月
価格 940円(税込)
「多くの人がトキ保護に努力し続ける理由は何か。日本からトキがいなくなっても特別困ることはないではないか」
著者はこの疑問を解きほぐそうと、綿密な調査と、佐渡への取材を重ねました。
この本は戦後佐渡のトキ保護活動の起こりから、人工増殖にむけてトキが全鳥捕獲されるまでの歴史を島民3人を中心に書いています。
絶滅したと思われていたトキを探し、観察を続けて保護を訴えた佐藤春雄さん。
食糧難のなか、自分の田んぼをトキの餌場にし、トキ保護を続けた高野高治さん。
全鳥捕獲が決まり、わが子のようにいていた「キン」を捕まえることを決心した宇治金太郎さん。
トキ絶滅の危機の中で島民それぞれがトキ保護のあり方をめぐって葛藤をしながら、
トキの生命を生かそうと力を尽くしていくようすが書かれています。
佐藤春雄さんや当時ご健在だった高野高治さん本人からの聞き取り取材によって書かれているこの本は、佐渡の風土の中で生き残ったトキたちと、
トキ保護の根底にあった、保護活動に取り組んできた佐渡の人たちの想いが映されています。
※『朱鷺の遺言』は佐渡市立図書館にもあります。
[ 掲載日:2007年11月30日 | カテゴリ:トキのこと ]
ダイサギ発見
真っ白で大きな鳥が、交流会館の堀近くに降りました。
トキファンクラブ記事『トキと見まちがえやすい鳥 』でも紹介した「ダイサギ」です。

人気に気づいて逃げないよう、カーテンにくるまって近づき確認すると
トキと比べてとても大きく、すらっとスマートで、足も長い特徴は、記事にあるとおりでした。
ところで、「ダイサギ」「チュウサギ」「コサギ」と大中小の似た鳥がいるなかで、ダイサギとチュウサギはどうやって区別するでしょう。
佐渡市環境課トキ推進室の鳥博士・近藤室長に聞いてみたところ、冬の佐渡にいるのは、ダイサギかコサギとのこと。
シベリアなど北の地方で繁殖を終えたダイサギが佐渡へ越冬に来る一方、佐渡で繁殖を終えたチュウサギは、
冬がくる前に南の地方へ移動するそうです。
「トキと見まちがえやすい鳥」
(ダイサギ http://toki-sado.jp/fanclub/0300/post_50.html)
(チュウサギ http://toki-sado.jp/fanclub/0300/post_57.html)
(コサギ http://toki-sado.jp/fanclub/0300/post_65.html)
[ 掲載日:2007年11月29日 | カテゴリ:生きもののこと ]
顕微鏡をのぞくと
トキ学習の先生として交流会館に来ていた高野毅さんが
会館ロビーに置いてある顕微鏡を持って事務室に入ってきました。
この顕微鏡は鉱物のかけらを観察するためのものです。
水辺の生きものカードなどと一緒にロビーに展示してあって、トキ学習に来た小学生たちに大人気のコーナーです。
高野さん顕微鏡を事務室に持ってきてはだめですよ、と言いかけつつも高野さんが「見てみい」と差し出すのでのぞいてみました。
「おれ見たとたんピンときたんだ」と高野さん。順番に見ていく交流会館スタッフからも歓声があがりました。 交流会館の思わぬところにトキ発見です。
[ 掲載日:2007年11月22日 | カテゴリ:会館のこと ]
中学生による「トキロード」清掃
佐和田中学生3年生からお礼状が届きました。
生徒たちは10月から11月にかけて計5回ボランティア作業を行いそのうち3回はトキロードの清掃をしました。
トキロードはトキ交流会館を中心にトキ野生復帰ステーション、佐渡トキ保護センターやトキの森公園へつながる道の通称です。
交流会館から出発すると各道3.5から4kmほどあります。
ゴミ袋を手に持ち、トキロードを歩いて道端に落ちているごみを拾います。
学生たちはタイヤや農機の鉄片、鉢など重くて袋に入らないものも拾い出して最終地まで運びました。
そんなにゴミは落ちていないとおもわれた道ですが、全員が拾ったゴミを集めてみるとびっくりするぐらいの量になりました。
拾ったあと、分別にも手間がかかります。会館事務員や会館主事も一緒になって作業をしました。
中学生のみなさんからお礼状が届いたけれどこちらこそ、どうもありがとう。
交流会館からのお礼状を投函したところです。
[ 掲載日:2007年11月20日 | カテゴリ:活動報告 ]
佐渡の風土に合った「名産品おけさ柿」
トキファンクラブ通信11月号「斎藤農園さんのおけさ柿プレゼント」の記事を読んだ方から「佐渡で甘柿はとれないの?」 という質問が事務局に届きました。
佐渡では昔から甘柿も渋柿もとれます。
現在「おけさ柿」といわれている渋柿の品種は、佐渡の新しい特産品として昭和のはじめに導入されました。
佐渡の涼しい気候は甘柿よりも渋柿の栽培に適しているとして渋柿が選ばれたのです。
甘柿の出荷の多いのは和歌山や福岡といった佐渡より暖かい地域です。
柿の出荷は福岡、和歌山、岐阜、佐渡、山形…というように南から始まります。
柿のシーズンになったらおけさ柿が出回る今の時期を逃さないようにお気をつけください。
柿を 生で食べるシーズンが終わっても、佐渡では保存のきく柿の加工品がたくさんあります。干し柿や、
完熟柿の味がして色よいアンポ干し柿、柿ゼリー、柿ワイン、柿焼酎、柿のお酒、柿酢、柿の葉茶もあります。
柿をよく食べる佐渡の家庭では「柿は生で食べるのが一番!」と言われますが、ほかにも生柿はサラダに入れたり、漬け物の甘味として加えたり、
干し柿をケーキにいれたりと、いろいろな食べ方をして楽しみます。
[ 掲載日:2007年11月19日 | カテゴリ:佐渡のこと ]
雨つづきの佐渡
佐渡では最近、雨の降る日が続いています。


虹の予感がしたので太陽を背に走っていってみました。
昨年佐渡での初雪の観測は12月3日だったそう。
今降っている雨が雪にかわるのも、もうすぐかもしれません。
今朝はこの冬一番の寒さで、佐渡で一番高い山「金北山」の頂上が少し白くなっているのが見えました。
[ 掲載日:2007年11月16日 | カテゴリ:佐渡のこと ]
11月29日(木)「朱鷺と暮らす郷づくり農業推進フォーラム」開催
「朱鷺と暮らす郷づくり農業推進フォーラム」
~人もトキも安心して暮らす環境の創造から地域の活性化へ~ が開催されます。
佐渡では環境保全型農業を推進しています。
環境保全型農業は人やトキなどすべての生きものが安心して暮らせる環境をつくります。また、
環境保全型の農業に取り組むことによって佐渡産農産物に環境ブランドの付加価値がつき、農業の活性化ひいては佐渡の活性化につながります。
環境も農業も豊かになる佐渡の農業の体制づくりをめざして、今回のフォーラムが開催されます。
基調講演ではコウノトリ野生復帰の取り組みによって環境や文化の創造、
さらには経済発展にも挑戦している兵庫県豊岡市から中貝宗治市長にお話いただきます。
【期日】 2007年11月29日(木)
【時間】 9:30~12:30 開場9:00
【会場】 トキのむら元気館 ※入場無料。当日会場へお越しください。
【日程】
(1)開会あいさつ
佐渡市長 髙野宏一郎
(2)基調講演
「コウノトリの保護から地域の活性化へ」
兵庫県豊岡市長 中貝宗治さん
(3)豊岡市研修会報告
「コウノトリをシンボルとした環境創造型農業、環境経済戦略」
トキの田んぼを守る会会長 齋藤真一郎さん
(4)二部講演
「生きものに優しい農業への提案」
全国農業協同組合連合会SR推進事務局長 原耕造さん
(5)『朱鷺と暮らす郷づくり』認証制度について
佐渡市役所 農業振興課
※質疑応答を各講演や説明のあとに予定しています。
(6)閉会あいさつ
佐渡市水田農業推進協議会会長 渡部嗣郎
主催:佐渡市、佐渡市水田農業推進協議会
共催:JA佐渡、JA羽茂
後援:佐渡地域振興局農林水産振興部
○お問合せ先 佐渡市役所 農業振興課 電話0259-63-5117
[ 掲載日:2007年11月15日 | カテゴリ:参加者募集 ]
船に乗ってきたドジョウ
午前中、 ドジョウの稚魚がトキ交流会館に届きました。
このドジョウの稚魚は、新潟県内水面試験場に佐渡産親ドジョウをもとに稚魚を繁殖してもらったものです。
新潟県内水面試験場は、ニシキゴイの養殖技術の開発や川に住む魚介類の生態調査など
を行う新潟県長岡市にある施設です。
運送屋さんが次々と積み上げるニシキゴイの箱。
生きた魚が届くなんて見たことがありません。
さっそく開封してみました。
このドジョウ稚魚は、佐渡でドジョウ養殖をする希望者に分けられるものです。
佐渡トキ保護センターと佐渡市はトキのエサとなるドジョウについて島内での養殖を呼びかけ、
島内各地でドジョの養殖に取り組んでいる人がいます。
しかしドジョウ稚魚の繁殖技術はまだ島内では確立しておらず、
現在ドジョウ養殖者のみなさんが熱をいれて取り組んでいる課題のひとつとなっています。
会館主任が袋を切ってドジョウをタライの中に入れてみると
遠路はるばる来たドジョウたちは、弱っているようす。
トキのエサとするなら、やっぱり島内産のドジョウ方がよいようです。
[ 掲載日:2007年11月14日 | カテゴリ:生きもののこと ]
アケビ
秋から今ごろに実がなり、街の年配者には「なつかしの食べ物」として語られるアケビの実。
そんな話を耳にするため、アケビの実は希少な食べものと思っていました。
ところがビオトープ作業で山のふもとへ出かけると、実のなったアケビのツルが木から垂れ下がっているのをあちこちで見かけました。

作業の参加者は最初、輪になって食べていますが、そのうち無口になって道のわきに並びます。
「種は出してもいいですよー」というトキ連会長の高野毅さんのかけ声で、みんな種をプップッと道の外にある林へ出していたのでした。
(木に登ってアケビをとっているのは高野さん。この後さらに上まで登っていました。)
白い果肉はすこしねっとりする食感で、甘さは上品。
私もここで種を出してもいいところですが、せっかくだからアケビを丸ごと種まで味わおうと思いよく噛んでいると、口の動きが止まりました。
苦い…。
「種を出さんでもいいけど、飲み込めってことさ。ムジナでも噛まずに飲みこむぞ」と高野さん。
帰ってから、この日のことを話すと、交流会館主任が「会館裏には大きいのがあるぞ!」と、とっておきのアケビをとってきてくれました。
※ムジナとはタヌキのこと。
[ 掲載日:2007年11月08日 | カテゴリ:生きもののこと ]
『佐渡のトキ キンちゃん』
10月27日~11月9日まで2007年度の読書週間です。
そこでトキ交流会館スタッフも朱鷺に関連した本を読んでみました。
絵本『佐渡のトキ キンちゃん』
絵と文 柳沢純子
出版社 株式会社 東洋出版
発行年 1999年6月
価格 2,100円(税込)
和紙の貼り絵がとてもきれいな絵本です。
日本産のトキとして最後まで生きたトキ「キンちゃん」
物語は、キンちゃんが人里に降りてきたところからはじまります。
その頃、野生のトキは年々減り続けたため、キンちゃんも捕獲して飼育されることになりました。
捕獲を命じられたのは、キンちゃんをわが子のように愛しくかわいがっていた宇治金太郎さん(じいちゃん)です。
金ちゃんを捕獲したのち、キンちゃんの行く末を案じながら生きる宇治金太郎さんの行動や言葉のひとつひとつが胸に迫ります。
この本は宇治金太郎さんの奥さんの目線で佐渡の方言を使い、子ども達に昔話をしているかのようなやさしい文章となっています。
この絵本を読んで宇治さん夫婦のためにもトキが一日でも早く佐渡の大空に舞ってくれることを願いたいと思いました。(交流会館 藤原)
※『佐渡のトキ キンちゃん』は佐渡市立図書館にもあります。
[ 掲載日:2007年11月06日 | カテゴリ:トキのこと ]
11月2日NHK新潟でトキに関する番組を放送
NHKでトキ訓練のようすを撮影した番組が11月2日に放送されます。
野生復帰ステーションでは10月からトキたちの新たな訓練が始まりました。
カメラが大接近して撮影したトキのようすが見られます。
【番組名】 金よう夜きらっと新潟「もっとそばに~トキ・訓練日記~」
【放送時日】 2007年11月2日(金)19:30~19:55 総合/新潟
2007年11月6日(火)11:05~11:30 総合/新潟(再放送)
※放送は、新潟県内のみとなります。
※緊急な事件・ニュースが入った場合、放送日時は変更・中止されることがあります。
[ 掲載日:2007年11月01日 | カテゴリ:こんなこと、あんなこと ]








