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単行本『はばたけ朱鷺 トキ保護の記録』

トキに関連した本を読んでみました。

はばたけ朱鷺 小

単行本『はばたけ朱鷺 トキ保護の記録』
著者 佐藤春雄
出版社 株式会社 研成社
発行年月 1978年4月
価格 1,260円(税込)

佐藤春雄さんは第二次世界大戦終戦後、商業科の高校教師として佐渡へ帰郷し、トキと出会いました。 トキの美しい姿に心を打たれた佐藤さんはトキの保護に尽くそうと決心しました。この本が佐藤さん自身の手で書かれ、出版されたのは、 昭和53年です。このとき佐渡には野生のトキが8羽、人工飼育のトキが1羽いました。戦後から、 昭和53年までのトキ保護の歩みが記録されています。昭和初期から保護を唱えられたトキでしたが、戦争をはさんで多くの人に忘れられ、 見た人も少なく、詳しい文献もありませんでした。佐藤さんは佐渡でトキについて観察を積み、地道に保護を訴えました。トキ保護の志は、 佐渡島内や当時野生にトキがいた能登半島、さらには、全国各地へつながっていきました。佐藤さんは、昭和22年頃からトキのことを知るため、 トキのフンを拾い始めました。それから30年後、佐渡にトキの保護会ができ、鳥獣保護区が作られ、トキは国際保護鳥になり、 全国からトキに関心が寄せられるようになりました。

本には野生のトキの観察結果、トキ保護に尽力した多くの氏名、会議や請願書の内容などトキ保護の記録が細かに書かれています。 記録をつづる文章のなかに、佐藤さんはまるで自分がトキであるかのようにトキに関わることひとつひとつに、憂いたり喜んだりしています。
この本が出版されて3年後の昭和56年、佐渡に5羽だけとなったトキは全鳥捕獲され、人工飼育と繁殖が進められました。それでも、 佐藤さんは夢を持ち続けてきました。その和は大きく広がり、平成20年の今年、トキが再び自然の中にかえろうとしています。

※『はばたけ朱鷺 トキ保護の記録』は佐渡市立図書館にもあります。

[ 掲載日:2008年03月06日 | カテゴリ:トキのこと ]