■ 野生復帰ステーションにトキ20羽移送
2007年12月12日と13日に佐渡トキ保護センターから野生復帰ステーションへトキの移送が行われました。 新たなトキの追加はトキ専門家会合などの意見を踏まえて決定されたものです。
●順化ケージで訓練するトキ移送
2007年12月12日
(水)野生復帰ステーションにオス5羽、メス7羽の計12羽のトキが移送されました。 12羽は繁殖ケージに入って1ヶ月ほどのあいだ、
ドジョウを自分で探して食べることや、過度に人を警戒しないことを身につけたあと、順化ケージに移されます。
箱に入って佐渡トキ保護センターから運ばれたトキはケージに放たれる間近にはクァーッと鳴き、
飼育員の手から離れると円形の繁殖ケージの中を元気に飛び回りました。
佐渡トキ保護センター獣医師の金子良則さんは
「トキは元気がありすぎるくらいでした。飛び回ってもネットにはぶつかりますが、ケガをするほどではありません。
歳をとっている2歳のトキはケージをぐるぐるまわるように飛んでいます」と笑顔で話しました。
すでに馴化ケージで野生復帰にむけて訓練を行っているトキ5羽に今回移送された新たな12羽が加わると順化ケージで訓練するトキは、
オス8羽メス9羽の計17羽になります。

(繁殖ケージへ放鳥後のトキ 写真:佐渡トキ保護センター)
●繁殖訓練のトキ移送
2007年12月13日(木)
トキのつがい4ペア(8羽)が佐渡トキ保護センターから野生復帰ステーションへ移送されました。
4ペアは野生復帰ステーションで繁殖訓練を行います。
4ペアのうち、2ペアは繁殖経験があり、もう2ペアは今回新めてつがいとなったトキです。
佐渡トキ保護センターでは繁殖時の巣としてカゴを設置していましたが、野生復帰ステーション繁殖ケージでは巣の補助をつけながらも、
自分で巣を作る訓練などを行う予定です。森林に囲まれた環境や、他のペアとケージが離れていること、人もあまり現れないなどの環境で、
自然繁殖に取り組めるか訓練と観察をしていきます。

(繁殖ケージに入ったつがい 写真:佐渡トキ保護センター)
野生復帰ステーション繁殖ケージへの給餌も順化ケージと同様に、トキは自分でドジョウを探し、捕まえて食べます。
ケージから離れたところにある給餌棟から地下パイプを通して生きたドジョウをケージ内の池に流し込むしくみになっています。
繁殖ケージのようすは管理棟で職員がモニターをつかって観察を行っています。
トキの繁殖は1月ごろから羽の色が生殖羽の黒灰色に変わり、枝渡しなどの求愛行動を経て3月ごろに産卵が始まります。
今回の移送によって野生復帰ステーションには合わせて25羽のトキが訓練を行っています。
