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■ 2008年トキ繁殖結果

環境省と新潟県から2008年のトキの繁殖結果が発表されました。

今年は、野生復帰を念頭にトキの数を充実させるため、人工繁殖と自然繁殖の両方を行いました。
今年は3つの施設「佐渡トキ保護センター」「野生復帰ステーション繁殖ケージ」「多摩動物公園」で、16組での繁殖を予定していましたが、 野生復帰ステーション順化ケージで順化訓練中のトキがつがいをつくり、そのうち4組が巣づくりと産卵に成功したので、 計20組での繁殖となりました。

【産卵状況】3月18日 最初の産卵
3月18日、2008年最初のトキの産卵が佐渡トキ保護センターで確認されました。
これは佐渡トキ保護センターではこれまでで一番早い産卵です。
今年の最終産卵は6月15日でした。初産卵から最終産卵までの90日間で、合計121個の卵が産まれました。

【産卵した卵】
野生復帰ステーション順化ケージを除く3施設(飼育下での繁殖)では、
102個の卵が産まれ、有精卵は47個、無精卵は40個、産卵直後に破卵した卵は15個でした。
有精卵47個のうち、29個がふ化し、18個はふ化しませんでした。
ふ化しなかった卵は、12個は抱卵中に割れ(ふ化直前に親がヒナを引っ張り出して失敗)、6個はふ卵器に入れられていましたが、 卵の発育が止まったので発育中止卵となったものです。

野生復帰ステーション順化ケージでは、野生復帰にむけて15羽のトキが訓練をしていた広いケージ内で、4組が自力で営巣と産卵をし、 合計19個の卵が生まれました。そのうち2羽がふ化し、その他の卵は破卵しました。
破卵した卵のうち、8個が有精卵だったことが確認されています。

【ふ化状況】4月16日 今年最初のヒナ誕生
4月16日、今年最初のトキのヒナが人工ふ化で生まれました。
(ヒナふ化の写真)http://toki-sado.jp/fanclub/0300/2008_4.html
今年は、121個の卵から合計31羽のトキのヒナがふ化しました。
そのうち、自然ふ化が11羽、人工ふ化が20羽でした。
順化ケージを除いた16組のペアのうち、4組が自然繁殖に成功しました。
なかには3年連続で自然繁殖に成功したペアもいます。

【ヒナの死亡】31羽のうち2羽が死亡
8月3日現在、31羽のヒナのうち、2羽のヒナが死亡しました。
1羽はヒナの育すう中に親により圧死し、別の1羽は人工育すうして成鳥のケージに移動した後44日齢で死亡しました。
詳細な死因は検査中です。

■8月3日現在、2008年生まれのトキ(ヒナ)は29羽です。
ヒナのほとんどは巣立ちをしました。
日本におけるトキの飼育羽数は123羽となりました。
飼育場所とトキの数はこちらです。
・佐渡トキ保護センター    83羽(うちヒナ16)
・多摩動物公園        12羽(うちヒナ8)
・野生復帰ステーション 繁殖ケージ 11羽(うちヒナ3)
・野生復帰ステーション 順化ケージ 17羽(うちヒナ2)

佐渡トキ保護センターでは、野生復帰にむけて自然ふ化と自然育すうの成功率が一層上がるよう、 今年の繁殖結果を分析して来シーズンの繁殖計画に反映させます。

順化ケージ繁殖ヒナ
(2008年順化ケージ生まれのヒナ 写真提供:環境省・トキ保護センター)

[ 掲載日 2008年08月13日 | トキのニュース ▼ひとつ前へ戻る ▲ひとつ次へ進む ]