■ 第3回放鳥に向けてトキの順化訓練が開始されます。
佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージにおいて、
平成22年3月10日に発生したテンの侵入によるトキの死亡事故を受けて実施していた天敵対策工事が7月30日に終了しました。このため、
8月4日から本年11月に放鳥候補となるトキ16羽を順化ケージに移動し、飛翔、
採餌等の能力を身につけるために順化訓練を開始する予定です。

佐渡トキ保護センター野生復帰ステーション(環境省提供)
佐渡トキ保護センター野生復帰ステーション改修工事内容
■天敵などが侵入する隙間をふさぐ工事

穴塞ぎ工事(環境省提供)
[穴塞ぎ工事]
25mm以上のすき間をふさぐ工事を実施(126箇所)
■天敵などを順化ケージの屋根まで上がらせない工事
順化ケージ周り天敵対策(環境省提供)
[電気柵]
ケージ全周に常時高圧(約7,000V)の電流を流すことで、動物が接触すると電気によるショックが生じ、
その学習効果によって天敵をケージから遠ざけるもの
[垂直壁返し]
壁際から網を伝って天敵が昇っていくことができないように壁際に高さ約2mのプラスティック製の壁を設置
[水平返し]
万一電気柵と垂直壁を超えて天敵が昇ってきた場合に備えて、天井部の梁に庇状の約5cmの張り出しを設置
[順化ケージ周辺の伐採、
枝払い]
順化ケージ周辺の伸びた木の枝からケージの屋根へ飛び移れないようにする対策
■万一侵入した場合の回避・
低減するための工事
[止まり木の増設]
天敵が侵入した際にトキが止まることができる止まり木をケージ内に増設
[止まり木に対する鉄板巻]
止まり木に容易に昇れないよう、止まり木に鉄板を巻く工事を実施
※このほか、開閉用窓のゴム板をステンレス板へ交換、排水溝口の網の補強、管理用梯子の切断、 放鳥口周辺のフェンスの天敵対策等も実施
この順化ケージの改修工事完了に伴い、8月4日から第3回放鳥に向けた、
放鳥候補となるトキ16羽を順化ケージに移動させ訓練を開始するとのことです
改修工事の終了にあたり、環境省佐渡自然保護官事務所・長田主席自然保護官は、「天敵対策を何重にも施しました。
設備の経年劣化のチェックなど設備面だけではなく、人による監視などソフト面の強化をし、放鳥に向けて気を引き締めて取り組んでいきたい」
と話がありました。
