■ 野生復帰ステーションで訓練中 5羽のトキのようす
2007年7月10日からオス3羽、メス2羽のトキが野生復帰ステーションの順化ケージで生活しています。
ケージへ放鳥されて1カ月近くたった現在の5羽の様子をご紹介します。
トキはケージへの放鳥後、3日間は朝晩ほとんどを地面で過ごしていましたが、今は人工のとまり木で5羽が一緒に夜を過ごしています。
朝は4時過ぎからとまり木の上で少しずつ動き、その後池や地面で餌探索を始めます。日中、
天気の良い日には5羽そろって池で水浴びをしている姿が見られます。夕方は17~18時くらいに各個体が採餌等していた場所から歩いたり、
飛んだりしながらねぐらとしているとまり木方向へ移動を始めます。19時~19時半頃になると、
とまり木の上で5羽が休んでいる姿が見られます。
採餌はねぐらとしているとまり木から比較的近い池でドジョウをとることが多く、現在行動範囲はケージ内の半分程度の印象です。
ドジョウ以外には餌として与えているタナゴ、さらに地面をつついてミミズや小さな昆虫を食べています。また、
外から入って来たと思われるクワガタを食べている姿も観察されました。その他ケージ内にはキセキレイ、シジュウカラ、
カワセミなどの野鳥も出入りしています。
ケージ内でトキの飛ぶ姿を初めて見た時、飛び立ちの瞬間がとても素早く、また飛ぶ速度も早い印象を受けました。
トキに対してゆったりとしたイメージがあったのですが、一瞬野生下のトキの姿を見たような気がしました。
佐渡の自然に放されるまでのこの期間、ケージ内で少しでも多くのことを学習し、元気で過ごしてほしいと思っています。
(環境省関東地方環境事務所佐渡自然保護官事務所 野生生物専門員 越田智恵子)

(写真:環境省)
