■ 「人との共生訓練」開始!野生復帰ステーション・トキのようす
野生復帰ステーションでは10月からトキに対して、人と共生していくための訓練を行っています。
これまで順化ケージではトキに新しい環境に慣れてもらうため、ケージ内への人の出入りをできるだけおさえていました。
5羽はこれまで人を見る機会はあまりなく、時には人の姿に驚いてネットにぶつかってしまうこともありました。この訓練は、
1、トキが人の活動に過度に反応しないようにすること
2、人がトキに接する際の注意点を把握すること
を主な目的として実施しました。
●訓練の内容
ケージへ入る人数を増やしたり、服装を変えたりしながら行いました。ケージの中では、人の歩行、稲刈り、はざ掛け、草刈り機を使った草刈り、
双眼鏡やカメラを使った観察などの作業をしました。
●トキの反応
これまでの訓練においては、トキは以下の3つの条件が整えば、人数や服装を変えても、あまり大きな混乱は起こさないようです。
(1) 人が近寄る前に人の位置を把握することができる。
(2) 人との距離をある程度保つことができる。
(3) 人が激しい行動をとらない。
初めの頃は人の数分間の歩行にも落ち着きをなくしていましたが、訓練後はだいぶ落ち着いてきているようです。トキの野生復帰に向けて、 より多くの方にトキについて知っていただく必要がありますが、トキも、人について少しずつ学習し始めているところです。
(環境省関東地方環境事務所佐渡自然保護官事務所 越田智恵子)


