■ 行谷小学校が「トキとの共生のための活動」で環境大臣賞
2008年12月1日(月)、「第43回全国野生生物保護実績発表大会」で、佐渡市立行谷(ぎょうや)小学校が最高賞の「環境大臣賞」 を受賞しました。
この大会は、環境省と(財)日本鳥類保護連盟が主催し、野生生物の調査や保護活動を行う学校や団体が、
その活動状況や活動から得た経験を発表します。子どもたちに野生生物保護への関心と理解を深めてもらうことを目的として、
昭和41年から毎年開催されています。発表団体は、各都道府県知事からの推薦と、審査会によって選ばれ、今年は小学校・中学校・
高等学校あわせて10校が発表し、そのなかで行谷小学校が環境大臣賞を受賞しました。

[環境大臣賞の賞状と楯を持って。発表した4名(前列)と児童たち。]
行谷小学校は、全国で唯一、昭和40年から2年間トキの飼育をしたことがある学校です。その後40年間にわたり、
全校で佐渡の空に再びトキをかえす活動に取り組んでいます。発表は5年生の児童4名が学校を代表して行いました。『佐渡の空に再びトキを』
をテーマに、野鳥観察会、生きものすむ環境調べ、農家の取り組みと願い、トキを通して生まれた交流などが発表され、児童は、
調査結果から気づいた今後の課題や、新しい疑問、どうすればトキが暮らせる地域になるのかについて意見を発表しました。
また、3年前から活動を始めた「トキの解説員」では、トキの森公園を訪れる観光客などにトキの生態などを紹介し、
多くの人にトキのことを知ってもらう喜びなどを話しました。

(学校ビオトープの生きもの調べ)
審査は、継続的な取り組みであることや、トキ解説員による社会貢献、また、野鳥観察から食物連鎖に着目して、
生きもの調べや生息環境を調査するなど、結果から得た気づきや疑問から取り組みを発展させている活動が高く評価されました。
大会に参加した児童は、発表時の気持ちについて「この発表を通して、みなさんにトキのことを知ってもらい、
減農薬の農業などは大変だけど、ちょっとでも取り組んでもらえるようになって欲しいと願って発表しました」と話しました。
学校で受賞の知らせを聞いた6年生の児童は、「ビオトープづくりや、トキの解説員などの取り組みが認められてうれしいです。トキの解説員は、
相手の人が知りたかったことを伝えて、少しでもトキのことを知ってもらえるし、人の役に立つのが実感できてうれしいです。
卒業しても手伝いたいです」と話しました。

(トキの森公園でのトキ解説員)
今後の活動について聞くと、「まだトキのことを知らない人に伝えたいです」「野鳥観察会の観察シートの欄に“トキ”の欄をつくりたい」
「後輩には、これまでの生きもの調査の結果を活用して、トキ放鳥後と生きものの変化を調べて欲しい」など、
目を輝かせて次々に話してくれました。

(行谷小学校では、放鳥したトキの調査もしています。児童が登下校中にトキを見た場所を、
児童玄関の地図にシールを張っています。「ぼくの家はここだよー」)
行谷小学校は、2008年8月には、新潟県環境会議(議長:県知事)が地域のすぐれた環境保全活動を表彰する「第13回新潟県環境賞」 の受賞もしています。
