■ 佐渡の能に行ってみよう 6月は薪能月間
「能」という言葉を聞くと、独特の世界観や、古い言葉づかいなどから、初めのうちは堅苦しいイメージが浮かんでくるかもしれません。
でも、佐渡の能は誰でも気楽に楽しめます。
佐渡には、室町時代、能を発展させた世阿弥が配流されました。その歴史的背景から、佐渡の人々と能は深いつながりを持っています。
昔も現在も、佐渡の能を作り上げているのは、ほとんどが佐渡の地元の人々です。祭の神事として能が奉納されたり、
観光行事として演能が行われ、人々が演じる機会も、観賞する機会も多くあります。観ていると、
人々の能に込める想いが伝わってくる感動もさることながら、ときには、何だか身近な知り合いを見ているような親しみもおぼえます。

(演目「羽衣」 写真提供:
佐渡観光協会)
佐渡には、能の専用の建物「能舞台」が島内各地にあります。ほとんどが神社に帰属されている歴史のある建物で、 これも地元の人々によって現在まで大切に残されてきました。佐渡の能は、能と、それを取り囲む自然、客席とが一体になった幻想的な空間です。 まずはこの空間に入ってみましょう。夜にかがり火をたいて行う、春から夏の薪能(たきぎのう)では、能とともに、 かがり火のはじける音が聞こえます。星の光や、遠くの湖面に町の光が見える舞台もあります。
能は日本で今から650年ほど前に生まれた演劇です。演目の多くは古典の作品を題材にしています。それぞれにストーリーがあり、
「謡い」があり、「舞い」があることから、西洋のミュージカルに例えられることもあります。
誰でも気軽に能を観られるように、能が始まる前には解説があったり、番組といわれるプログラムにあらすじが書いてあることもあります。
能を見ながら説明が聞ける無料のイヤホンガイドの貸し出しを行う能もあります。
能を行うには、実はたくさんの人々が必要です。舞台が始まったときには、役者、謡い、はやし方(楽器の奏者)、後見
(舞台上で補助する人)、装束をつける人、幕を揚げる人などなど。舞台が始まる前を考えるとさらにたくさんの人がいます。
よい能にはチームプレーが肝心で、こうした人々の協力や動きを見るのも観賞どころのひとつかもしれません。
佐渡の人々と自然が現代までつないできた佐渡の能。飛び込めばきっと心に残る何かが見つかるはずです。まずは足を運んで、自分の思うまま、
感じるままに味わってみてください。

(写真提供:佐渡観光協会)
○平成21年度の佐渡演能スケジュールは、佐渡観光協会のホームページを覧ください。
イヤホンガイドの案内や、薪能を観賞する無料ライナーバスの案内もしています。
佐渡観光協会『平成21年度の佐渡演能スケジュール』
http://www.visitsado.com/00sp/0905i/01.shtml
○佐渡観光協会の「特集ページ」では能を紹介しています。
http://www.visitsado.com/00sp/0806/nou_1.shtml
