■ キンちゃんと宇治金太郎さんの記念碑が完成
佐渡市田切須地区に「日本最後の朱鷺キンちゃんと宇治金太郎さんの記念碑」が完成し、2009年12月20日(日)、
除幕式が行われました。

日本の野生のトキが十数羽となっていた1967年に、一羽の若いトキが西三川地域に現れました。地元の宇治金太郎さんが「トキ観察員」
に任命され、毎日、エサのドジョウを持ってトキのえさ場となっていた田切須地区に通いました。トキはやがて宇治さんに慣れ、
宇治さんの手からドジョウを食べるようになりました。
1968年、野生のトキを佐渡トキ保護センターに集めることが決まります。宇治さんは、悩みながらも自らの手でトキを保護しました。
このトキは、宇治さんの名前にちなんで「キン」と名づけられました。キンはその後、2003年10月に、日本最後の野生のトキとして36歳
(人間では100歳を越える歳)で亡くなるまで、人々にトキの保護増殖と野生復帰の希望を与えてくれました。

(会場では、宇治さんとキンちゃんの当時の貴重な写真も展示されました)
記念碑は、宇治さんがキンにドジョウを手渡ししていた場所に立てられました。地元の有志が1994年から構想し、記念碑には、
宇治さんとキンの関わりが記され、レリーフには、宇治さんとキンの姿が描かれています。除幕式には、地元の方々、宇治さんのご親族、
高野市長などが参加し完成を祝いました。

記念碑建設実行委員会会長の佐々木康孝さんは、「環境保護は自然を守るだけじゃなく、動物との共生が欠かせません。
現在のトキ放鳥の原点である、キンちゃんと宇治さんのことを後世に伝えたい」と話し、宇治さんの思い出を語りました。
副会長の佐々木五三郎さんは、「実際に宇治さんとキンちゃんの交流を見ていた地元の人たちは歳をとり、地元の若い人でも、
このことを知る人が少なくなりました。全国の人にも、キンちゃんと宇治さんとのエピソードを知って欲しいと思います」と話しました。
■記念碑の場所
佐渡市真野地区田切須
国道350号線沿い、バス停留所「倉谷」または「田切須」付近の山側の道を入る。
(記念碑までの地図 。クリックすると大きくなります)
