■ レポート「豪雪地帯で生きぬく3番のトキ」関谷國男さん
2008年9月に放鳥されたトキの1羽(No.3メス)は、2008年11月に本州で発見され、 現在も新潟県の広範囲を移動しています。元・新潟大学理学部自然環境科学科で、現在も「新潟大学トキ野生復帰プロジェクト」 の研究メンバーを支援する、新潟大学教育支援員の関谷國男さんに、新潟に渡ったトキの1月下旬のようすを紹介していただきます。
「豪雪地帯で生きぬく3番のトキ」
昨年の秋、
海を越えた放鳥トキ3番は関川村まで北上し、その後は新潟、見附と南下、さらに三条、長岡を経由し、現在は豪雪地帯の魚沼、
さらに十日町へと移りました。
雪の少ない新潟市内で冬が越せればとの思いとは逆に雪深い地方へと入り込み、たくましくも生き抜いています。
暖冬の影響なのでしょう、トキにとっては幸いのことに魚沼地方の雪の量は例年の3分の一以下だそうです。
魚沼市は市町村合併のあと旧小出市を中心とした広域になりましたが、トキはその市内4カ所を主に滞在し移動を続けていました。
初期の頃滞在したところは大変雪の多いところでした。
雪の深い魚沼市での状況を紹介します。
2009年1月24日 雪/くもり
新潟県魚沼市
餌場は湧水の流れ込む水田2枚とその周囲
採餌場は観察場所から150から200m近くはなれたところ。雪が深い。

200m近くはなれた場所で動く姿はトキと思えずテンかと思われた。写真を拡大して初めて確認。
雪の中、水田の中での採餌状況。休むこと無く長時間の採餌が続き、充分な餌が得られないと気がかり。

水田の中での採餌状況。通常採餌場で睡眠とることはないのに写真のようにその場で睡眠。
文・写真/関谷國男
