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■ 毛虫が大好きなツツドリ

夏、山奥に入ると竹筒を打ち鳴らすような「ポポッ、ポポッ、ポポッ」と聞こえる鳥の鳴き声が響いてきます。これは、カッコウの仲間の 「ツツドリ」のさえずりです。
佐渡に夏鳥として渡来し繁殖しているカッコウ類には、このツツドリのほかにカッコウ、ホトトギス、ジュウイチがいます。 さえずりは4種ともに独特で、聞き間違うことはありませんが、カッコウ、ツツドリ、ホトトギスの3種はたいへんよく似ており、 姿だけで見分けることは困難です。
カッコウ類はほかの鳥(仮親という)の巣に卵を産み込む「托卵」(たくらん)という繁殖習性をもっています。 仮親の卵より先にふ化したカッコウ類の雛ヒナは、仮親の卵を巣の外に放り出し巣を独占して、仮親に巣立ちするまで育ててもらいます。 托卵相手の鳥はほぼ決まっていて、ジュウイチは主にコルリ、カッコウはモズやオオヨシキリ、ツツドリは主にセンダイムシクイ、 ホトトギスは主にウグイスを仮親として選んでいます。当然、繁殖期の生息環境は仮親の生息環境と一致していて、 ジュウイチは標高の高い山地の森林、ホトトギスとツツドリは低山から山地にかけての森林、 カッコウは平地や山地の開けた環境でよく見られます。
カッコウの仲間は昆虫食で、特に毛虫が大好物という「下手物食い」でもあります。

ツツドリ
(ツツドリ 撮影地 佐渡市鷲崎 撮影年月日 1998年5月)

日本野鳥の会佐渡支部 近藤健一郎

[ 掲載日 2008年06月16日 | 読みもの ▼ひとつ前へ戻る ▲ひとつ次へ進む ]