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■ トキと同じような環境にすんでいて減っている鳥 ヒクイナ

ヒクイナはムクドリくらいの大きさの水鳥で、日本には夏鳥として渡って来ます。
水田や湿地にすみ、草むらのなかに潜んでいるために姿を見ることはまれです。

朝夕に聞かれる「コッ、コッ、コッ…」と次第に早くなる単調な鳴き声はヒクイナの戸をたたく音として
古くから親しまれてきました。佐渡の農家では稲株の中に造られた古巣を神棚に供えて豊作を祈願していたほど、
昔は普通に見られました。しかし、近年、佐渡でのヒクイナの観察記録はほとんどありません。
佐渡で繁殖していたヒクイナの個体群は絶滅した可能性があります。

昨年、環境省が見直しをした鳥類レッドリストでも、人間の生活圏に近い里地や山里で普通に見られた
ヒクイナやサシバ、ヨタカが絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)にランクされました。

トキのようにスポットライトをあびながら再生しようとしている鳥もいれば、人知れず
数を減らしているヒクイナのような鳥がいることも現実です。
トキの生息環境保全の取り組みが進み、佐渡の空にトキが舞うようになれば、同じような環境にくらしていた
ヒクイナもきっともどってくることでしょう。

ヒクイナ

日本野鳥の会佐渡支部 近藤健一郎

[ 掲載日 2007年06月06日 | 読みもの ▼ひとつ前へ戻る ▲ひとつ次へ進む ]