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■ トキと見まちがえやすい鳥 2 チュウサギ

7月からシリーズでトキに似ている鳥たちを紹介しています。

来年以降、トキが試験放鳥されて、市民などによるトキの発見確認(モニタリング)のとき、ほかの鳥と見まちがえることのないよう、 トキが野生にいない今のうちに、トキに似た鳥の見分け方を知っておきましょう。

トキに似ている鳥としては全身が白いいわゆるシラサギ類がいます。佐渡にいるシラサギ類は、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、 カラシラサギの5種です。このうち、カラシラサギは佐渡では3回しか観察記録がなく、とてもまれな渡り鳥で、対象からはずしても大丈夫です。

トキの成鳥は2月から6月の繁殖期の間は頭部、首(頸部)、せなか(背面)と翼の前半、胸部など上半身が黒灰色をしています。そこで、 この時期は年中全身が白いシラサギ類との見分けは難しくありません。

見まちがいやすいのは、7月から2月の間です。繁殖期が終わるとトキは換羽をして、黒灰色の羽色から全身が白い羽色に変わります。 また、秋から冬にかけては群れをつくり、その行動範囲も広くなり、人里にも姿を現すようになるため、シラサギ類と見まちがいやすくなります。

つまり、これからの季節に見られるトキに似た鳥の特徴を覚えていただくと、見まちがいが少なくなります。

●チュウサギ(中鷺)
トキと同じくらいの大きさのシラサギで、佐渡には夏鳥として5月上旬に渡って来て、10月上旬まで滞在します。平野部の水田に生息しており、 魚類、両生類、昆虫を主食にしています。数は多くなく、ゴイサギのコロニー(群れ)で少数が繁殖しています。 シラサギ類はエサをとる時に群れをつくることがあり、ダイサギやチュウサギ、コサギ、アマサギが入り混じっています。
特にトキと間違いやすいのは、このチュウサギとコサギでしょう。
チュウサギは、繁殖期にはくちばしが黒くなり、背には長い飾り羽が生えます。繁殖期のトキは上面が黒くなるために、 見間違うことはありませんが、秋季にはどちらも全身が白く見えるために、注意が必要です。チュウサギのくちばしが黄色くてまっすぐなこと、 トキは顔が赤く、黒く下方に湾曲した長いくちばしであることを確認できれば見分けは簡単です。

トキとチュウサギの見分け方

区分

羽色

体形

くちばし

飛び方

トキ

翼がトキ色を帯びる。顔と額が赤く裸出している。繁殖期には、上半身が黒くなる。

ややずんぐり。

冠羽がある。

長くて下方にまがっている。黒くて先が赤い。

やや太くて長い

やや太い

首を伸ばして飛ぶ。尾から足が出ない。

チュウサギ

全身が純白

スマート

真直ぐで先が鋭く尖る。繁殖期は黒く、非繁殖期は黄色。

細長い

細長い

首をZ字に曲げて飛ぶ。 尾から足が出ている。


チュウサギ 
(チュウサギ(夏羽) 撮影地 佐渡市下新穂 撮影年月日 2007年6月20日)

日本野鳥の会佐渡支部 近藤健一郎

 

[ 掲載日 2007年08月07日 | 読みもの ▼ひとつ前へ戻る ▲ひとつ次へ進む ]