■ トキと間違いやすい鳥 4 アマサギ
7月からシリーズでトキに似ている鳥たちを紹介しています。
来年以降、トキが試験放鳥されて、市民などによるトキの発見確認(モニタリング)のとき、ほかの鳥と見まちがえることのないよう、
トキが野生にいない今のうちに、トキに似た鳥の見分け方を知っておきましょう。
トキに似ている鳥としては全身が白いいわゆるシラサギ類がいます。佐渡にいるシラサギ類は、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、 カラシラサギの5種です。このうち、カラシラサギは佐渡では3回しか観察記録がなく、とてもまれな渡り鳥で、対象からはずしても大丈夫です。
トキの成鳥は2月から6月の繁殖期の間は頭部、首(頸部)、せなか(背面)と翼の前半、胸部など上半身が黒灰色をしています。そこで、 この時期は年中全身が白いシラサギ類との見分けは難しくありません。
見まちがいやすいのは、7月から2月の間です。繁殖期が終わるとトキは換羽をして、黒灰色の羽色から全身が白い羽色に変わります。 また、秋から冬にかけては群れをつくり、その行動範囲も広くなり、人里にも姿を現すようになるため、シラサギ類と見まちがいやすくなります。
つまり、これからの季節に見られるトキに似た鳥の特徴を覚えていただくと、見まちがいが少なくなります。
●アマサギ(亜麻鷺)
アマサギは、シラサギの仲間で、最も小さく、また繁殖期には頭から首、背中が亜麻色になり、見分けは簡単です。しかし、
冬羽や若鳥は全身が真っ白です。
佐渡には夏鳥として4月下旬に渡って来て、10月下旬まで滞在します。
佐渡にはシラサギ類の大きな集団繁殖地(コロニー)はありません。ゴイサギのコロニーで少数が繁殖しているだけです。
中国のトキ生息地では、繁殖期が終わるとトキは群れをつくり、サギ類と行動をしています。かつて、
佐渡にいたトキがサギ類と行動をしていたという観察記録はありませんが、放鳥後はサギ類の群れの中にトキが入る可能性も否定できません。
●トキとアマサギの見分け方
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区分 |
羽色 |
体形 |
くちばし |
足 |
首 |
飛び方 |
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トキ |
翼がトキ色を帯びる。顔と額が赤く裸出している。繁殖期には、上半身が黒くなる。 |
ややずんぐり。 冠羽がある。 |
長くて下方に湾曲。黒くて先が赤い。 |
やや太くて長い。 赤色。 |
やや太い |
首を伸ばして飛ぶ。尾から足が出ない。 |
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アマサギ |
夏羽 頭、首、背中が亜麻色 冬羽 全身が純白 |
スマート。 |
真直ぐで先が鋭く尖る。黄色。 |
細長い。 黄緑色。 |
細長い |
首をZ字に曲げて飛ぶ。 尾から足が出ている。 |
写真 アマサギ(写真中央、茶色が成鳥の夏羽。両側は若鳥)撮影場所 佐渡市長木 2005年6月撮影
日本野鳥の会佐渡支部 近藤健一郎
