■ あしゆび付け根まで羽毛が生えているから「ケアシノスリ」
ケアシノスリは、ユーラシア北部から北アメリカ北部で繁殖し、それより南の地域に渡って越冬します。日本には、
冬鳥として主に北日本に少数が渡来します。名前は、あしゆびの付け根まで羽毛が生えていることからつけられたものです。
トビと同じくらいの大きさで、トビより著しく白っぽく見えます。
佐渡では国仲平野に渡来し、渡来しない年もありますが、今年は3羽も渡って来ています。国府川などの河川沿いの水田に生息し、
野ネズミを主食にしています。狩の方法は、堤防にある低木にじっととまり、周囲を見回して獲物が現れるのを待つ「待ち伏せ型」
と風に向かい翼をゆっくりとはばたかせてヘリコプターのように空中の一点に停止しながら獲物をねらう「ホバリング型」の2通りがあります。
いずれにしても抜群の視力で野ネズミの動きを追い、的確に地上に舞い降りて捕まえます。ある時、堤防の木にとまっていたケアシノスリが、
1反歩の田んぼ縦6枚分離れた農道目がけてまっすぐに飛んで行きました。直線距離にして約300mあり、
バードウォッチングに使う高性能の望遠鏡でも野ネズミの動きまでは捉えられません。タカ類の動体視力の良さには、いつも驚かされます。

(写真 ケアシノスリ 撮影場所 佐渡市金井新保 2006年11月撮影)
日本野鳥の会佐渡支部会員 近藤健一郎
