■ 2010年3月のまとめ 放鳥後初めてトキの営巣が確認されました
2008年に10羽、2009年に20羽のトキが佐渡で放鳥されました。
2010年3月末現在のようすをお知らせします。(写真提供:環境省)
■3月中に確認されたトキ
佐渡20羽 (オス10、メス10)
本州1羽 (メス1)
計21羽
・1カ月以上未確認 5羽
・死亡(1年以上未確認含む) 3羽
・捕獲 1羽(2009年放鳥直後)
■3月中にトキが確認された地域
佐渡/佐和田、新穂、羽茂、両津
新潟県/新潟県・糸魚川市、上越市、長岡市
富山県/魚津市、黒部市、富山市
福井県/福井市
石川県/加賀市

◇トキの動きが活発
3月に入り、トキの動きが活発になりました。大きな集団で行動していたトキは、少数や単独で動き回るようになり、佐渡と本州間でも、
4回トキの移動が確認されました。これは、春になって、エサとなる生きものが増え、使用するエサ場が多くなったことや、
繁殖期であることが理由と思われます。
一方で、ペアになったトキは、行動範囲が狭まり、定着する傾向にあります。
(トキ・ニュース記事)
・No.03が、佐渡と本州間を1往復半しました。
http://toki-sado.jp/fanclub/0300/no03_1.html
・No.13が、本州から佐渡へ戻りました。
http://toki-sado.jp/fanclub/0300/no03no13.html
◇繁殖状況・
営巣と産卵
繁殖にむけて、具体的な動きが見られるようになりました。
・一部のオスとメスでは、繁殖期のトキによく見られる「くちばし合わせ」や、「枝渡し」が確認されています。
・3月14日ごろから営巣が確認され、3月末までに3組のトキの営巣が確認されました。29日には、
1組のペアで産卵している可能性が高いとされました。自然下での営巣が確認されたのは、2008年の放鳥後初めてのことです。
営巣と産卵の記事はこちら
http://toki-sado.jp/fanclub/0300/post_265.html
◇営巣のようす
ペアになると、群れとは行動が異なってきます。一度、群れと一緒にねぐらを出ても、すぐに2羽だけ戻ってきたりします。営巣を始めると、
そこがペアだけのねぐらになり、ペア以外のトキが近づくと、追い払らうようすも見られました。2羽はあまり遠出せず、
行動する範囲が定まってきます。
・これまでの季節は、朝、ねぐらから出ると、すぐにエサ場へ行くか、とまり木に一度寄ってから採餌に行きましたが、営巣を始めると、
天気のいい日は、朝から2羽一緒に巣を作ったり、夕方にも巣材を運んだりして、巣作りを頑張っています。
・3組のペアは、比較的林の濃いところで営巣をしています。巣材は、柿畑など近くの果樹園で剪定された枝を拾ってきたり、
くちばしで生木を折ったものを巣まで運び、用いています。卵はオスとメスが交互に温めています。

(巣材を渡すオスと、それを受け取るメス)
この写真は、環境省のモニターが、人の姿がトキに見えないようにブラインドなどで配慮した観察場所から撮影した写真です。
◇観察
人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまったり、
一時的に巣から離れた間にカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性があるため、観察は、
環境省モニターが普段よりも遠く離れた距離から行っています。
冬の間、群れであったトキが分散したり、使用するエサ場が多くなったりと、トキの観察はしにくくなっています。
◇佐渡の里のようす
秋から冬のあいだ続けられている果樹園の選定作業はそろそろ終わり、天気のいい日になると、
田畑で作業する人が多く見られるようになりました。
毎日更新される『放鳥トキ情報』はこちら
http://ibis-info.blog.ocn.ne.jp
トキ目撃情報をお寄せください
http://toki-sado.jp/fanclub/0400/post_145.html
繁殖期のトキの観察について
http://toki-sado.jp/fanclub/0400/post_188.html
