
増えはじめたトキ 2003年生まれのヒナです。まだ、顔が黄色い(佐渡トキ保護センター写真提供)
■計画づくり
佐渡トキ保護センターでトキが増えはじめたため、
トキをもういちど空に飛ばすことを真剣に考えました。
かつてトキは野生のなかで減っていきました。もし、今、トキを空に放しても、きっとほとんどのトキは死んでしまうでしょう。
トキが安心して暮らせるようにしなければいけません。これはとてもむつかしいことです。
1999年から環境省が、新潟県や佐渡の人たちといっしょに、「野生復帰ビジョン」
というトキを野生に返すためにしなければならないことの計画をつくりました。この計画では、
2015年頃には60羽のトキが自然の中で生きていけるようにすることを目標にしています。今、この計画に沿って、
いろんな人たちががんばっています。
佐渡の小学校が、学校ビオトープで、トキのエサ場づくりをしたり、農家が農薬を減らす工夫をしたり、
大学の研究者が森を守る研究をしています。佐渡島のあちこちで、子どもからお年寄りまで集まって、
トキと一緒に暮らすためどうしたらいいのか、話し合っています。
■100羽育ったら、少しずつ空へ
トキが自然の中で暮らすと、自分でエサを探したり、
卵をねらう動物やきびしい自然とたたかわなければなりません。自然の中でトキが生きのびるためには、訓練が必要です。
トキが自然に慣れるための訓練をする施設づくりもはじまっています。
この施設で訓練したトキを少しずつ自然の中に放すことが計画されています。
