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ユウユウとメイメイのカップルが小枝わたし(佐渡トキ保護センター写真提供)


■大きくて美しい羽の鳥
トキは体をまっすぐにのばした時のくちばしの先から尾羽の先までで約75cm、羽を広げたら約140cmの大きな鳥です。 コウノトリの仲間で、全身はまっ白ですが、羽を広げると「トキ色」という美しいうす赤色をしています。顔は赤く、 長くて黒いくちばしでドジョウ、タニシ、カエル、サワガニ、バッタなどを食べます。エサは田んぼや草原で探し、 近くの森にねぐらをつくります。


■仲のよいカップル
トキは、見通しのよい高い木の上に巣をつくります。オスとメスは1羽ずつカップルになり、 くちばしを使った羽づくろいや小枝をくちばしでわたすなどとても仲良しです。
卵は、4月上旬から産みます。カップルで卵を温め、約28日でヒナがかえります。親鳥はその後40日から50日ほど世話をします。 巣立ってからは、2~3年ほどで大人になって卵を産みます。


■トキは人里の近くにいた
トキは、むかし日本中の里山にいました。トキは人が暮らす里山の近くが大好きです。昔の人たちは田んぼや畑で米や野菜をつくっていました。 また、雑木林を手入れして木材や薪をとっていました。そのように人間が守ってきた里山は、トキのエサがたっぷりあって、 ねぐらもつくりやすかったからです。でも、エサを探して田んぼの稲をふみつけることもあり「害鳥」にもなりました。


■トキが日本からいなくなった日
トキは江戸時代が終わるまで日本中どこにでもいました。ところが、明治時代になって、美しい羽をねらった狩猟がさかんになり、 乱獲されてしまいました。その後、日本では工業化が進み田んぼが減ったり、自然破壊や環境汚染もあってどんどん数が減りました。 最後は石川県能登半島と新潟県佐渡島だけになり、1981年に佐渡にいた最後の5羽を絶滅から救うために保護したため、 日本の空からトキの姿は消えました。


■世界のトキ
トキは、日本、ロシア、朝鮮半島、中国に生息していました。しかし、日本と同様に19世紀以降、トキの数は減り、 20世紀のなかばにほぼすべて絶滅したと考えられていました。ところが、中国の陝西省洋県で1980年代に再発見され、 野生の状態で保護されています。


■トキの名前
トキは漢字で「朱鷺」と書きます。
朱(赤色)の鷺(サギ)という意味ですが、サギとは別の種類の鳥です。
学名は、ニッポニアニッポン(NipponiaNippon)と付けられました。 江戸時代の終わりごろに日本に来たドイツ人医師の学者シーボルトが、 トキやニホンオオカミなどの標本をオランダのライデン博物館に送りました。そして、日本のシンボルのような鳥だとして命名されました。
ちなみに英語では、ジャパニーズ・クラステッド・アイビス(Japanese Crested ibis)といいます。これは、 日本の 冠羽のある トキという意味です。

 

[ 2006年03月08日 | トキを学ぶ ▼ひとつ前へ戻る ▲ひとつ次へ進む ]