生椿地区のビオトープづくりと、作業場所整備
佐渡市生椿地区
かつてトキが暮らしていた生椿地区周辺。この集落は海沿いではなく、ずいぶんと山に入ったところにあり、
静かで夏でも涼しい山の集落です。かつては9戸ほどの家があり、10数年前からは人が住まなくなりました。しかし、
かつてこの集落に住んでいた人たちは、今でも棚田で米をつくったり、野菜をつくるために旧新穂村のマチから通っています。
トキが生椿地区を好んだのは、最後まで生椿で暮らしていた故・高野高治さんが、トキのために農薬使用を避け、生椿の人々に呼びかけて、
トキとの共存を模索したからです。
この生椿地区と今は使われていない旧トキ保護センターは山の反対側にあります。
生椿でトキを大切にしていた故高野高治さんは毎日、自分で養殖したドジョウなどをかついで山をこえ、エサを届けに来ていました。
人が住まなくなった生椿地区にある建物は、最後まで暮らしていた故・高野高治さんの息子の高野毅さんの家と納屋だけです。
納屋は今でも農業用の道具などを置くために使われていますが、使わなくなった茅葺き屋根の家は半分朽ちました。
抜けた壁から見る部屋の中は囲炉裏があり、古いカマドがありました。
しかし、わずか数年の内に家の傷みはますますひどくなりました。
生椿地区は、今でも田んぼがあり、わき水のあるところは、ビオトープとして維持されています。
近年は、高野毅さんの働きかけもあり、さまざまな団体が放棄された田んぼなどをビオトープとして復元しています。
トキの野生復帰のシンボル的な場所のひとつであり、その拠点として、高野さんの旧邸を休憩、
作業場所として整備しようということになりました。
2004年度、地球環境基金を受けて、残っていた柱や土台を活かした修復工事が始まりました。
年々美しくなる生椿のビオトープを増やし、維持する拠点ができましたので、ぜひたくさんの方のご参加をお待ちしています。(事務局)


ビオトープ。ぼうぼうの藪と低木が美しくなりました。 今も生産されている高野さんの田んぼ


くちたため、応急の屋根をつけた旧高野邸 囲炉裏も使えなくなってしまったため撤去しました


本格的に壁をつくる作業中です 一休みや作業、打ち合せができるスペースに変身


外壁ができました。古い五右衛門風呂が外に出ています。 高野さんと斜面の植林地
